成長を感じ働ける場所
デイサービスを支える水泳メダリスト、山内さんにインタビュー!
元実習生(社会福祉士)で現在は総務スタッフとして働く吉田さんが、現場のリアルや仕事への思いを伺いました。

>入職の経緯も含め自己紹介をお願いします。
高校3年生のころ、支援学校で就職に向けた実習でのぞみの園にお世話になりました。その際に、のぞみの園側から「よければ働きませんか」と声をかけていただき、そこから今に至るまでの9年間デイサービスで勤務しています。
>デイサービスでの一日の流れを教えてください
朝はお風呂やトイレ、デイの利用者の方が使われる場の準備を行った後、ミーティングでその日の内容や注意点を確認します。
利用者の方が来られてからはデイサービスのフロアでお茶出しをしたり、事務所で電話対応や送迎の調整を行ったりしています。
>どのようなときに仕事のやりがいを感じますか?
お風呂掃除を行うのですが、利用者の方に「お風呂がきれい。」と声をかけて頂いたときは自分の働きが報われたように感じられてやりがいを感じます。
利用者の方が直接触れる場所なのでより清潔に保てるよう気を配っている分うれしく思います。
>プライベートでの活動や趣味について教えてください。
小学校低学年のときに始めた水泳を今も続けています。現在は京都SCというスポーツチームに所属しており、活動しています。昨年2024年は障害者の国体(国スポ・障スポ)に出場しメダルを獲得しました。
また、戦国や江戸時代が好きで、大河ドラマの舞台に関するガイドを務める事もあります。歴史に興味をもったのは、幼い頃に信長、秀吉、家康の戦国3英傑についてのテレビ番組を見て、彼らの生きざまに惹かれたことがきっかけでした。
特に徳川家が好きで、ゆかりのある知恩院には月に2度は訪れています。それに関連して時代劇や歌舞伎にも興味があり舞台を見に行く事もあります。
デイサービスの利用者さんにも時代劇が好きな方多くがいらっしゃいますので、コミュニケーションの中で江戸言葉を交えることもあり、仕事の中でも活きています。
>水泳と仕事を両立するための工夫を教えてください。
毎週木曜日が活動日なので、翌日の金曜日は基本休めるようにしてもらっていますので、そこで疲れを取って土曜日の勤務に備えます。また、金曜日が出勤となる場合は木曜日を休みにするなど、勤務面で調整を行って仕事と両立しています。


>寺社仏閣や時代劇など歴史的なものに惹かれるのはなぜですか?
普段生活する中ではなかなか触れる機会のない、人としての義理や人情を身近に感じられるからです。年下に見せる姿勢など、プライベートでの自身の振る舞いとして活きるものがあると思いますし、私は普段から意識しています。
>これから仕事で大切にしていきたいことはありますか?
9年間勤めてきて利用者の方とも身近な距離感で関わることができるようになってきました。しかし身近といってもタメ口を使うといったような馴れ馴れしさではなく、敬意を持って利用者の方に接することを心掛けています。これからも忘れることなく、これからも大切にしていきたいと思っています。
>学校を卒業後のぞみの園へ入職されて自身の中で感じてきたことや成長したと思えることはありますか?
今までは「(障害を持った)この体でかわいそうだね。」と言われてきましたが、私は障害をハンデだとは思っていません。同じ世界に住んでいても、健常者の皆さんと障害者である私たちでは見えている景色が同じようでまったく異なります。だからこそこの体で良かったと思っています。また、働き始めたころは両親も心配していましたが、今は不安に思わせる事もなく働けていると自身の成長を感じています。